Falcorのチュートリアルを触ってみた

はじめに

NVIDIAが公開しているリアルタイムレンダリングフレームワーク,Falcorを使ってみる. Falcorの主な目的は研究やプロトタイププロジェクトの生産性向上であるが,本ブログではまずはチュートリアルを進めていき,レンダリングフレームワークになれることを目指していく. 今回はMogwaiの起動・使い方までをやってみる.

github.com

環境設定とソースコードのクローン

環境設定

github.com

READMEのPrerequisitesから引用.

気になるところとしてはGPUレイトレーシング対応であるかどうかだが,チュートリアルでは全く関係ないのであまり気にしなくてよい.オプションとして,Windows 10 Graphics ToolsやNVAPI,CUDA,OptiXがあるが,チュートリアルを触れるだけなら設定しなくてよいので今回はスルー.

ソースコードのクローン

本ブログでのVersionは5.1である. github.com

Mogwaiの使い方

Mogwaiとは?

MogwaiとはFalcorを使ったアプリケーションであり,RenderGraphの利用を簡素化して使いやすい機能を提供している.RenderGraphはPythonスクリプトとしていくつかサンプルが用意されている.サンプルの位置はSource/Mogwai/Data/で確認できる.

Mogwaiのビルド

  1. Falcor.slnを開き,ソリューション構成をDebugD3D12ReleaseD3D12に設定する.
  2. Mogwaiプロジェクトを右クリックして,スタートアッププロジェクトに設定をクリック.
  3. メニューバーからビルド->ソリューションのビルドをクリック.
  4. ローカルデバッガーを起動

ソリューションのビルド時に大量のエラーが確認したら,こちらを参照して対応する.

suzulang.com

スクリプトとアセットのロード

スクリプトのロード

Mogwai windowの中で,File -> Load Scriptをクリックして,Source/Mogwai/Data/ForwardRenderer.pyを選択する.

アセットのロード

Mogwai windowの中で,File -> Load Sceneをクリックして,Media/Arcade/Arcade.pysceneを選択する.

Mogwai UI

ここまで問題なく進めると,以下のような画面が得られる. 細かいUIの説明や操作は公式チュートリアルを参照すること.

github.com

おわりに

本ブログではFalcorの一番最初のチュートリアルMogwai Usageを触ってみた. 今後はチュートリアルを進めたり,より深い内容を勉強していきたい.

参考

NVIDIA Falcor を使ってみる | shikihuiku – 色不異空 – Real-time rendering topics in Japanese.

Falcor で遊ぶ。導入編。NVIDIA Real-Time Rendering Framework