Falcorのチュートリアルを触ってみた
はじめに
NVIDIAが公開しているリアルタイムレンダリングフレームワーク,Falcorを使ってみる. Falcorの主な目的は研究やプロトタイププロジェクトの生産性向上であるが,本ブログではまずはチュートリアルを進めていき,レンダリングフレームワークになれることを目指していく. 今回はMogwaiの起動・使い方までをやってみる.
環境設定とソースコードのクローン
環境設定
READMEのPrerequisitesから引用.
- Windows 10 version 20H2 (October 2020 Update) or newer, OS build revision .789 or newer
- Visual Studio 2019
- Windows 10 SDK (10.0.19041.0) for Windows 10, version 2004
- A GPU which supports DirectX Raytracing, such as the NVIDIA Titan V or GeForce RTX
- NVIDIA driver 466.11 or newer
気になるところとしてはGPUがレイトレーシング対応であるかどうかだが,チュートリアルでは全く関係ないのであまり気にしなくてよい.オプションとして,Windows 10 Graphics ToolsやNVAPI,CUDA,OptiXがあるが,チュートリアルを触れるだけなら設定しなくてよいので今回はスルー.
ソースコードのクローン
本ブログでのVersionは5.1である. github.com
Mogwaiの使い方
Mogwaiとは?
MogwaiとはFalcorを使ったアプリケーションであり,RenderGraphの利用を簡素化して使いやすい機能を提供している.RenderGraphはPythonスクリプトとしていくつかサンプルが用意されている.サンプルの位置はSource/Mogwai/Data/
で確認できる.
Mogwaiのビルド
Falcor.sln
を開き,ソリューション構成をDebugD3D12
かReleaseD3D12
に設定する.- Mogwaiプロジェクトを右クリックして,スタートアッププロジェクトに設定をクリック.
- メニューバーからビルド->ソリューションのビルドをクリック.
- ローカルデバッガーを起動
ソリューションのビルド時に大量のエラーが確認したら,こちらを参照して対応する.
スクリプトとアセットのロード
スクリプトのロード
Mogwai windowの中で,File -> Load Script
をクリックして,Source/Mogwai/Data/ForwardRenderer.py
を選択する.
アセットのロード
Mogwai windowの中で,File -> Load Scene
をクリックして,Media/Arcade/Arcade.pyscene
を選択する.
Mogwai UI
ここまで問題なく進めると,以下のような画面が得られる. 細かいUIの説明や操作は公式チュートリアルを参照すること.
おわりに
本ブログではFalcorの一番最初のチュートリアルのMogwai Usage
を触ってみた.
今後はチュートリアルを進めたり,より深い内容を勉強していきたい.
参考
NVIDIA Falcor を使ってみる | shikihuiku – 色不異空 – Real-time rendering topics in Japanese.